畦研究家の川田勝儀のブログ 畦に関する問題を解決することに挑戦しています。 まず、水田用水位調整器「深水バンダム」を開発しました。

2012年02月10日 17:51

月刊誌「致知」3月号掲載、「天命追求型」の生き方について

月刊誌「致知3月号」に白駒妃登美氏が、人間の生き方には西洋の成功哲学に代表される「目標達成型」とは別に、日本人が歴史の中で培った素晴らしい生き方である「天命追求型」があると言っております。
 西洋哲学にはカーネギーやナポレオンヒル、マーフィーといった欧米流の成功哲学があるが、これらの特徴は「善・悪」「損・得」「勝ち・負け」といった二元論に基づき、いかにしたら人生や仕事の勝者になるかを説いている点にある。こういう目標達成型の哲学は、受験に合格する、資格を取得するという短期間の目標については確かに有効な手段かもしれない。しかし、長くこの思考に漬かってしまうと「もっと、もっと」と欲望が際限なく広がり、達成感は得られても安心感や幸福感、心のそこからの自尊感情は生まれることがない。逆に敗北を恐れる気持ちばかりが高まるように思う。
 天命追求型は将来の目標に縛られることなく、自分の周囲の人の笑顔を何よりも優先しながら、いま、自分の置かれた環境でベストを尽くす。それを続けていくと、天命に運ばれ、いつしか自分では予想もしなかった高みに到達するという考え方です。そこでは、自分の夢だけを叶えるfor me より周囲に喜びや笑顔を与えるfor youの精神、つまり志が優先されます。
 と言って、豊臣秀吉、や伊能忠敬を例に挙げて、いつも「いま、ここ」に全力投球する生き方を貫き、自分の身の回りの人たちに喜んでもらえることを精一杯やっていった。その結果、周囲の応援を得て次々と人生の扉が開き天下人になったり、日本地図作成の国家プロジェクトに挑む天命に運ばれた例を紹介しております。

 私は「稲作農業の近代化に貢献する」ことを使命と思い、水田用水位調整器「深水バンダム」の普及に励んでおりますが、ただ目標達成に努力するだけでなく、1人のお客様の喜び(とても便利だ、体が楽になった。)を大切にしながら、1件づつでも確実に普及されていくことを喜び、また私の事業を心配してくれる友人、協力してくれる業者の皆さんへ感謝し、滋味豊かに、生きて行きたいと思った次第です。また天の運びという大きな力にも気付き、これからの事業や人生に向かっての勇気を頂いたように思います。

解釈やご紹介の仕方に誤りがあればお許しください。白駒さんに感謝です!