畦研究家の川田勝儀のブログ 畦に関する問題を解決することに挑戦しています。 まず、水田用水位調整器「深水バンダム」を開発しました。

2012年08月06日 17:51

「田んぼダム」に深水バンダムは最適です。

「田んぼダム」は大雨が降った時に、田んぼに降った雨水を外部に流出して河川が氾濫するのを防ぐために、水田の排水口に止水板や水位調整器を用いて外部に流出させないようにするものです。

 田んぼダムに最適な、「深水バンダム」の特徴は下記の通りです。

①バンダムを最上位にセットすると田面上20cmの水が貯留出来ます。

②塩ビ製ですから、比重が重く水に浮かないので、木板のように水で流出することがありません。

③緊急対応時にはスライド式ですから、簡単にセットできます。

④既設のコンクリート桝(幅が異なる)に取付けが可能です。

つい先日も士別和寒方面で集中豪雨があり、畑に大きな被害が出たようです。これから本格的な集中豪雨が心配されますが、何とか先に準備をしておきたいものです。

 昨年の8月末の集中豪雨の東川の例ですが、東川の農家の方が言うには、水田の排水口に水位調整板を設置せよとの指令が出て、早速設置したが、それまで溢れんばかりに増水していたのが、設置した後は水路の水位が元に戻ったので、その効果に驚いたと話してくれました。東川だけで何百町歩もある水田に貯まる水が外部に流出するのと、そうでないのとでは大変な開きがあるのですから、「田んぼダム」の効果はものすごいものですね!

 水田の水位調整器「深水バンダム」を販売しているものとしてお役にたてることを誇りに思いました。

2012年08月06日 17:50

深水バンダムが「田んぼダム」に広く利用して頂ける理由

深水バンダムが、田んぼダムに広く利用して頂ける理由は下記のとおりです。
①殆どの水田には排出口にコンクリート製の桝が設置されています。その桝はメーカーにより幅や高さが異なり ますが、深水バンダムはコンクリート桝の幅や高さに合わせて作ることが出来るので、殆どの桝に対応出来ます。
田んぼダムのために、わざわざ畦を掘って桝やパイプを埋めたりする面倒な手間は不要で、今ある桝にバンダム(塩ビ製板)をはめるだけで簡単に田んぼダムの機能を果たし、水位調整が出来ます。

②北海道内の既設のコンクリート桝は殆ど、サイズを把握しておりますので、上から見た内溝の形状と上側の内寸をお知らせくだされば、その桝に対応したバンダムを製造することが出来ます。

③北海道外については、数多くの経験から、内溝の内寸と現在ご使用の木板の最下段に使用しているもののサイズをお知らせくだされば、その桝に対応したバンダムを製造することが出来ます。

参考 深水バンダムは特許、意匠登録済の商品です。

2012年02月10日 17:51

月刊誌「致知」3月号掲載、「天命追求型」の生き方について

月刊誌「致知3月号」に白駒妃登美氏が、人間の生き方には西洋の成功哲学に代表される「目標達成型」とは別に、日本人が歴史の中で培った素晴らしい生き方である「天命追求型」があると言っております。
 西洋哲学にはカーネギーやナポレオンヒル、マーフィーといった欧米流の成功哲学があるが、これらの特徴は「善・悪」「損・得」「勝ち・負け」といった二元論に基づき、いかにしたら人生や仕事の勝者になるかを説いている点にある。こういう目標達成型の哲学は、受験に合格する、資格を取得するという短期間の目標については確かに有効な手段かもしれない。しかし、長くこの思考に漬かってしまうと「もっと、もっと」と欲望が際限なく広がり、達成感は得られても安心感や幸福感、心のそこからの自尊感情は生まれることがない。逆に敗北を恐れる気持ちばかりが高まるように思う。
 天命追求型は将来の目標に縛られることなく、自分の周囲の人の笑顔を何よりも優先しながら、いま、自分の置かれた環境でベストを尽くす。それを続けていくと、天命に運ばれ、いつしか自分では予想もしなかった高みに到達するという考え方です。そこでは、自分の夢だけを叶えるfor me より周囲に喜びや笑顔を与えるfor youの精神、つまり志が優先されます。
 と言って、豊臣秀吉、や伊能忠敬を例に挙げて、いつも「いま、ここ」に全力投球する生き方を貫き、自分の身の回りの人たちに喜んでもらえることを精一杯やっていった。その結果、周囲の応援を得て次々と人生の扉が開き天下人になったり、日本地図作成の国家プロジェクトに挑む天命に運ばれた例を紹介しております。

 私は「稲作農業の近代化に貢献する」ことを使命と思い、水田用水位調整器「深水バンダム」の普及に励んでおりますが、ただ目標達成に努力するだけでなく、1人のお客様の喜び(とても便利だ、体が楽になった。)を大切にしながら、1件づつでも確実に普及されていくことを喜び、また私の事業を心配してくれる友人、協力してくれる業者の皆さんへ感謝し、滋味豊かに、生きて行きたいと思った次第です。また天の運びという大きな力にも気付き、これからの事業や人生に向かっての勇気を頂いたように思います。

解釈やご紹介の仕方に誤りがあればお許しください。白駒さんに感謝です!

2012年01月21日 17:52

1月20日 日本農業新聞記事「水田の止水管理を徹底する」を見て

日本農業新聞にJA全農が「田植同時散布技術のメリット」という特集の中で「水田の止水管理を徹底する」という記事を掲載しておりました。
 いくら効果の高い薬剤を使用しても、圃場管理などを怠ると、その効果を十分に発揮させることが出来なくなる。
水稲薬剤の効果を安定して発揮させるためには、薬剤処理後の7日間の止水管理が重要となる。
 施用された薬剤は、田面の水中を浮遊しながら圃場全体に広がり、ゆっくりと土壌に沈着していく。しかし水管理が不十分であると、必要な農薬成分が圃場外へ流れ出てしまい、安定した効果が得られないことになる。
 そのために圃場整備をしっかり行うとともに、水田での薬剤施用後の7日間は落水やかけ流しををせず、止水管理を徹底する。
 上記の記事を見て、全国の水田を見て歩いた経験からまだまだ以下の事情で水漏れが起きているように思います。
①排水桝が設置されていない、
②排水桝の水位調整を木板でやっているため水漏れがある、
③排水桝の周囲からの水漏れ(小動物が明けた穴から) 
 上記の水漏れは、かけ流しや落水ほど大量な流出にはなりませんが、水流が出来ることは薬剤の均等な沈着には大きな影響を与えると思います。上記の②の部分で、私どもの深水バンダムはお役に立てると思いますので、是非収量と品質の向上にお役立て下さい。

2011年12月18日 17:52

「根拠のない自信」 という言葉について

たまたま手に取ったPHP1月号を見ていると脳科学者の茂木健一郎さんが「根拠のない自信」ということを書いていました。

 「きっとできる、と理由もなく信じて、挑戦し続けること。」 微笑みながら、根拠のない自信に支えられて、挑戦し続けること。そのことさえ忘れなければ、どんなに不確実な時代でも不安になることはない。胸の中から、希望が木もれ日のようにあふれ出るのだ。とありました。

 二宮金次郎翁の言葉に 「この秋は、雨か嵐か知らねども、今日も一日、田の草を刈る。」という句があると聞きました。私は何事かあると、この句を思い出し、先のことを余り憂慮せず、今できることを一歩づつやる。そうしていればきっと好転する日も来る。という様に理解し、実行して来ました。
しかし、もっと別な理解をすれば、農家の人の凄さを表した句とも言えますよね!

このほかに「やることやれば、結果は後からついてくる」等もいつもお世話になっている良い言葉です。

しかし、「根拠のない自信」 とは判りやすいし、助けられる表現ですね!